演目REPERTOIRE

戦国の世の全容を、四つの舞に。

舞まいは4つの演目えんもくから構成こうせいされます。戦国せんごく時代の社会しゃかいの全容ぜんようを芸げいの中に取り入れたもので、古くから「片野かたののひょっとこ」や「片野かたののおかめ」と呼ばれ、庶民しょみんの中に親したしまれてきました。

獅子舞

露祓い・悪魔祓い・五穀豊穣を祈願する舞。

雌雄一対しゆういっついの金色こんじきの獅子ししは、戦国せんごく時代の武家ぶけの威厳いげんと権力けんりょくを表あらわし、4人にんの舞手まいてにより披露ひろうされます。獅子ししの所作しょさを写実的しゃじつてきに表現ひょうげんしている舞まいは、露祓つゆばらい・悪魔祓あくまばらい・五穀豊穣ごこくほうじょうを祈願きがんしたものであり舞まい狂くるう姿すがたは格調高かくちょうたかく、勇壮活発ゆうそうかっぱつであります。

おかめの舞

戦国の女性の忍耐と寛容さを舞う。

戦国時代せんごくじだいの女性じょせいの忍耐にんたいと寛容かんようさを表現ひょうげんしたおかめの舞まいは、男おとこが女姿おんなすがたで舞まい踊おどります。この女性じょせいらしいゆっくりとしたしなやかで華麗かれいな舞まいは、上品じょうひんさと楽たのしさがあり情緒じょうちょあふれ、心和こころなごむものであります。

きつねの舞

商人の狡猾さを写す、俊敏な舞。

きつねの舞まいは、商人しょうにんの狡猾こうかつさを表あらわしています。その姿すがたは、狡賢ずるがしこい狐きつねのようで、鋭するどい目めつきと俊敏しゅんびんな動うごきは、獲物えものを捕とらえるかの如ごとく、全身ぜんしんを使つかい表現ひょうげんされます。また、蜘蛛くもの巣すが投なげ散ちらされた瞬間しゅんかん、観衆かんしゅうからは大おおきな歓声かんせいがあがり、多おおくはこれに捕とらわれてしまうでしょう。

ひょっとこの舞

重税にあえぐ農民の姿を、滑稽に舞う。

農民のうみんが重税じゅうぜいと強制的きょうせいてきな重労働じゅうろうどうにあえいでいる姿すがたを舞まい演えんじます。個性豊こせいゆたかで滑稽こっけいな舞まいは、囃子手はやしてと調子ちょうしが合あい、観衆かんしゅうのこころをぐっと引ひき寄よせてくれるでしょう。

また、古ふるくから伝つたわる足踊あしおどりは、独自どくじに改良発展かいりょうはってんした芸げいであります。